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宇宙開発の思想史
ロシア宇宙主義からイーロン・マスクまで

【内容】
「外の世界」という夢の歴史!
われわれは、なぜ〈宇宙〉を目指してきたのか?
宇宙科学と空想科学を縦横に行き来し、「宇宙進出=新たな世界の創造」をめぐる歴史上の7つのパラダイムを検証する。

《本書に登場する主な人名/組織》 フョードロフ/ ツィオルコフスキーらロシア宇宙主義者、エドワード・エヴァレット・ヘイル、J・D・バナール、アレクサンドル・ボグダーノフ、ヴェルナー・フォン・ブラウン、アーサー・C・クラーク、ストルガツキー兄弟、ジェラード・オニール、アーシュラ・K・ル= グウィン、NASA 、そしてジェフ・ベゾス、イーロン・マスク

宇宙。古来、人間は頭上に広がるこの茫漠たる世界に惹きつけられ、天体の運行を観測して、そこに法則性や意味を見出そうとしてきた。やがてはただ観測するだけでは飽き足らず、人間も宇宙に出られるのではないか、出たらどうなるのかと夢想し、その具体的な方策や、宇宙に進出すべき理由を考えはじめる。本書は、そんな人間の一五〇年に及ぶ宇宙開発の思想史を、七つの切り口からたどった本である。(本書「訳者あとがき」より)


【内容目次】
はじめに――宇宙で生きる能力
1 コンスタンティン・ツィオルコフスキーとレンガの月
 粒子と惑星/ガラスの月とレンガの月/テクトニクス/すべてのものは感覚をもつ
2 J・D・バナール、赤い星、そして〈異能集団〉
 多層構造の球体/海岸の支配者(オーバーロード)/タコの目/宇宙の浜辺で
3 ヴェルナー・フォン・ブラウンの宇宙征服
 宇宙の征服/領空飛行とオーバービュー効果/惑星ドーラ/ロケットの軌道
4 アーサー・C・クラークのミステリー・ワールド
 時間と空間のオデッセイ/唐突な事象/ヴニェであること/宇宙とその他の海
5 ジェラード・オニールのさがすテクノロジーの強み
 2300年未来への旅、サイレント・ランニング、ソイレント・グリーン/人間よりもさらに非人間的に/ル=グウィンの苦言
6 アメリカ航空宇宙局  目に見えるイメージ/「完成予想図」というシグナル/打ち上げはテレビで中継される/FはフェイクのF
7 オールドスペースとニュースペース
 スペースXとブルーオリジン/フルスタックとガジェット/宇宙を掘りかえす
おわりに――別の物語を見つけること
 ボタンを押す/スペース・イズ・ノー・プレイス/宇宙軍/乱雑ななかで生きる/今、手にしているもの
謝辞/注/訳者あとがき


【著訳者略歴】
フレッド・シャーメン(Fred Scharmen)
モーガン州立大学(米メリーランド州)建築・計画学部准教授。専門は建築と都市デザイン。メリーランド州ボルティモアが拠点のアート・デザインのコンサルタント会社「ザ・ワーキング・グループ・オン・アダプティブ・システムズ」の共同設立者。『the Journal of Architectural Education』、『Atlantic CityLab』、『Slate』などに寄稿するほか、建築批評を『the Architect's Newspaper』や地元のオルタナティブ週刊紙『Baltimore City Paper』に発表している。未邦訳の著書に『Space Settlements』(2019)がある。

ないとう ふみこ
上智大学英語学科卒業。翻訳家。訳書に、ジャスパー・フォード『最後の竜殺し』、『クォークビーストの歌』(以上、竹書房文庫)、アラン・グラッツ『貸出禁止の本をすくえ!』(ほるぷ出版)、アンドルー・ラング『夢と幽霊の書』、マティアス・ボーストレム『〈ホームズ〉から〈シャーロック〉へ―― 偶像を作り出した人々の物語』(共訳、以上、作品社)などがある。子どものころからの野球ファンでもあり、フィル・ペペ『コア・フォー――ニューヨーク・ヤンキース黄金時代、伝説の四人』(作品社)の訳書もある。