帝国の形而上学
町口哲生
本体 2,800円
版型 46判上製
ISBN 4-87893-697-5
発行 2004.9
【内容】
『歴史哲学』から「東亜協同体」に至る三木清の“ロゴスとパトスの弁証法”を批判的に検証し、その営為の全貌を詳らかにする、果敢なる挑戦！
【内容目次】
第1章「歴史的因果律の問題」＝「歴史的因果律の問題」／「日本の哲学に対するリッケルトの意義」
第2章「解釈学的現象学の基礎概念」＝マルティン・ハイデガーの『存在と時間』／「解釈学的現象学の基礎概念」
コラム1 ハイデガーのナチスへのコミット問題
第3章『唯物史観と現代の意識』＝「人間学のマルクス的形態」／「マルクス主義と唯物論」
第4章『歴史哲学』＝「歴史の概念」／「存在の歴史性」
コラム2 高山岩男の『世界史の哲学』
第5章 ネオヒューマニズムの提唱＝「不安の思想とその超克」／「ネオヒューマニズムの問題と文学」／「世界観構成の理論」
第6章『哲学的人間学』＝「人間存在の状況性」／「人間存在の表現性」／「日本的性格とファッシズム」
コラム3 ドイツにおける「歴史修正主義」
第7章 昭和研究会への参加と「協同主義」哲学＝「日本の現実」／昭和研究会／『新日本の思想原理』／『協同主義の哲学的基礎』／昭和研究会の解散
【著者紹介】
町口哲生（まちぐち・てつお）近畿大学文芸学部講師。共著書に『現代文化テクスチュア』（晃洋書房）、『知識人の宗教観』（三一書房）などがある