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天皇論
「象徴」と絶対的保守主義

【内容】
天皇制の本質とは、何か?
象徴とは何を指すのか?
天皇制の謎。それは、なぜ、永続するのか? である。
再発見し、定義され続ける「天皇」とは何者か?
本居宣長、津田左右吉を手掛かりに、近世から登場した天皇制の言説を丁寧に追いながら、現代天皇制の本質に迫る。日本思想史の大家、ライフワーク。

日本の社会的統合の安全弁としてもった天皇制とは天皇制の安定的な持続が日本社会の安定的な統合的持続をも保証するということである。この天皇の安定的な持続的存在によって自分たちの住む日本社会もまた統合性をもって安全に持続するといった考え方、日本人の社会生活を根底的に律するような考え方を私は「絶対的保守主義」と呼ぶのである。(「序言」より)


【内容目次】
序言 絶対的保守主義と天皇制

第一部 絶対的保守主義としての天皇制
 第一章 『古事記伝』の最初で最後の愛読者
 第二章 1970年代日本と宣長の読み出し――吉川幸次郎と『古事記伝』
 第三章 絶対的保守主義としての天皇の道

第二部 天皇はいかに語り始められたか
 第四章 天皇はいかに語り始められたか・その一――権門体制の解体と近世社会の成立
 第五章 天皇はいかに語り始められたか・その二――平民の時代と近世的知識世界の成立
 第六章 天皇はいかに語り始められたか・その三――天皇は江戸社会にいかに呼び出されたか

第三部 今も生きつづける「象徴」的天皇
 第七章 徳川日本と宣長天皇論の成立――日本型華夷秩序と天皇制日本
 第八章 もともと「象徴」的天皇であった――津田左右吉と戦後的天皇論
 第九章 天皇とともに在り続ける日本とは何か――象徴天皇制の現在
〈子安宣邦・市民講座と刊行書籍〉
注/あとがき