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新版 仏教と事的世界観

【内容】
無vs.事?! 酔人vs.学僧? 衆生vs.覚者!
戦後日本を代表する哲学者が、深遠なる仏教と全面対峙。
ざっくばらんに「近代」の限界に挑む。
日本思想史でも、決して掬いとることのできない稀有な対談。

「本書の全篇にみてとれる廣松の高揚感は、たんに彼の人柄や正月気分のせいにして素通りできるものではない。本書の対談は、西洋的な分析や論理や秩序や規範といったものが宙吊りにされたある種の祝祭空間において展開されているのであり、読者もまたそこで直観的・全体的理解に参与するように求められているのだ。」(本書解説より)


【内容目次】
[新版]はじめに 仏教の幸福観――復刊によせて 吉田宏晢
[旧版]はしがき 廣松渉

第1部 科学の危機と〈無〉の哲学
〈無我〉
有の存在論/諸法無我/コギタチオの亡霊/常一主宰の否定/有と無/無自性と縁起
〈縁起〉
相対論と量子論/龍樹の空観/素粒子と自己同一性/法体恒有/連続的創造と時間流/刹那滅
〈唯識〉
空間と原子/阿頼耶識/決定と自由/種子と現行/個別と普遍/自相と共相
〈真言〉
示差の体系/無礙/モナドロジー/塵と法/アイデオロジー/声字実相

第2部 事的世界観と〈般若〉の思想
〈般若〉
身心問題/修行/フェノメナルな世界/梵我一如/事的世界観/三性
〈菩薩〉
コンミューン/サンガ/弁証法/空性/学の体系/如来蔵

仏教における存在論と認識論――あとがきにかえて 吉田宏晢
解説 諸学停滞期の、超歴史的な余白=残余の書 塩野谷恭輔