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ボルジア家

【内容】
教皇の座を手にし、アレクサンドル六世となるロドリーゴ、その息子にして大司教/枢機卿、武芸百般に秀でたチェーザレ、フェラーラ公妃となった奔放な娘ルクレツィア。一族の野望のためにイタリア全土を戦火の巷にたたき込んだ、ボルジア家の権謀と栄華と凋落の歳月を、文豪大デュマが描き出す!


ロレンツォ(・デ・メディチ)はすすり泣くばかりで、ひと言も答えなかった。それから一時間後、彼はキリストの足にぴったりくちびるを押しつけながら、三人の腕のなかで息絶えた。この三人の友人はいずれも若かったが、もっとも長く生きた者でも、ロレンツォの死後二年足らずでこの世を去った。
「ロレンツォの死は多くの不幸な出来事をもたらすことになったが、天はこのことを疑う余地のない前兆によって示そうとなされた。サンタ・レパラータ教会のドームに雷が落ちた」と、ニッコロ・マキャヴェッリは語っている。そして、ロドリーゴ・ボルジアが教皇に指名されたのだ。(本書より)


【著者・訳者略歴】
アレクサンドル・デュマ(Alexandre Dumas)
1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

田房直子(たぶさ・なおこ)
津田塾大学英文科卒業。訳書にアレクサンドル・デュマ『メアリー・スチュアート』(作品社)、ロブリー・ウィルソン『被害者の娘』(作品社、共訳)など。