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話の終わり

【内容】
年下の男との失われた愛の記憶を呼びさまし、それを小説に綴ろうとする女の情念を精緻きわまりない文章で描く。「アメリカ文学の静かな巨人」による傑作。『ほとんど記憶のない女』で日本の読者に衝撃をあたえたリディア・デイヴィス、待望の長編!

リディア・デイヴィスの書く文章は、そっけないほどに無駄がなく、淡々として、無機質ですらある。思考がそのまま結晶したような硬質で純度の高い言葉が、どこまでも均一に並んでいる。それでいて彼女の文章はとても音楽的で、強く五感に訴えてくる。じっさい読み終わって振り返ってみると、ユーカリの強い香気や、紅茶の苦い味や、夜中に聞こえてくる波の音や、風に吹かれて転がっていく花の赤などが、思いがけない生々しさでよみがえってくる。
(「訳者あとがき」より)

【著者・訳者略歴】
リディア・デイヴィス(Lydia Davis)1947年マサチューセッツ州生まれ。著書にBreak It Down(1986)、『ほとんど記憶のない女』(1997)、Samuel Johnson Is Indignant(2002)他。マッカーサー賞、ラナン文学賞などを受賞したほか、短編集 Varieties of Disturbance(2007)で全米図書賞にノミネートされる。フランス文学の翻訳家としても知られ、ミシェル・ビュトール、モーリス・ブランショ、ミシェル・レリスなどの翻訳に加え、マルセル・プルースト『スワン家の方へ』の新訳を手がけた功績により、2003年にフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。ニューヨーク州在住。
岸本佐知子(きしもと・さちこ)1960年生まれ。上智大学文学部英文科卒業。訳書にN・ベイカー『中二階』、S・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、J・ウィンターソン『灯台守の話』(以上白水社)、T・ジョーンズ『拳闘士の休息』(河出文庫)、J・バドニッツ『空中スキップ』(マガジンハウス)、M・ジュライ『いちばんここに似合う人』(新潮社)他多数。著書に『気になる部分』(白水Uブックス)、『ねにもつタイプ』(ちくま文庫)がある。