野村胡堂探偵小説全集
末國善己 編
本体 6,800円
A5判上製
ISBN 978-4-86182-115-8
発行 2007.3
【内容】
「銭形平次」の生みの親・野村胡堂による、知られざる探偵小説を一挙集成! 小説23作、評論・エッセイ・発言11作所収。名探偵・花房一郎、21世紀に華麗に復活!【限定1000部】
【内容目次】
創作篇
呪の金剛石(ダイヤモンド)/青い眼鏡/死の予告/女記者の役割/踊る美人像/悪魔の顔/流行作家の死/古銭の謎/悪人の娘/古城の真昼/判官三郎の正体/音波の殺人/笑う悪魔/死の舞踏(ダンスマカブル)/焔の中に歌う/葬送行進曲(ヒューネラル・マーチ)/法悦クラブ/天才兄妹/眠り人形/向日葵の眼/身代りの花嫁/水中の宮殿/九つの鍵
評論・エッセイ・発言篇
探偵小説と音楽/最近の犯罪の傾向に就て/涙香に還れ/捕物小説について/故海野十三氏追悼諸家文集/捕物小説のむずかしさ/芸術としての探偵小説/探偵小説このごろ/比事物 徳川時代の探偵物/乱歩氏と私と/探偵小説の読者として六十年
編者解説
【著者紹介】
野村胡堂(のむら・こどう)
1882〜1963年。小説家・音楽評論家。岩手県生まれ。『銭形平次捕物控』の作者として知られる。盛岡中学校時代に金田一京助、石川啄木と知り合う。東京帝国大学中退後、『報知新聞』政治部記者に。社会部夕刊主任、社会部長、調査部長兼学芸部長、編集局相談役を歴任。1931〜57年までに『銭形平次捕物控』シリーズ、長篇・短篇あわせ383篇を著わす。
末國善己(すえくに・よしみ)
文芸評論家。1968年広島県生まれ。明治大学卒業、専修大学大学院博士後期課程単位取得中退。「文芸ポスト」「週刊エコノミスト」をはじめ、新聞・雑誌などに書評・評論を発表。編書に『国枝史郎探偵小説全集』、『国枝史郎歴史小説傑作選』、『国枝史郎伝奇短篇小説集成』(全二巻)、『国枝史郎伝奇浪漫小説集成』、『源義経の時代』、『戦国女人十一話』、『短篇小説集 軍師の死にざま』、『短篇小説集 軍師の生きざま』(すべて作品社)などがある。
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末國善己編『山本周五郎探偵小説全集(全六巻+別巻一)』へ
末國善己編『探偵奇譚
呉田博士【完全版】』へ