SMAPウォッチング
わたしたちはスマップを観てきた
篠原沙里
本体 1,600円
ISBN 978-4-86182-608-5
発行 2016.12
【内容】
25年間の記憶を、ずっと残すために――永久保存版
なぜ私たちは、スマップを愛しつづけるのか?
突然の解散発表に、日本社会は衝撃を受けた……なぜ彼らは「国民的」存在であり続けたのか? その魅力の秘密と日本社会の深層を探る。スマップとファンが共有した時間の観察記
【「あとがき」より】
わたしたちは、25年(28年)にわたり、5人(6人)と時間を共有してきた。
その間、自分の人生のうつろいに重ねて、彼らが少年から青年へ、そして大人の男へとかわっていく様子を観察(ウォッチ)してきた。
5人で集う場は、このまま消えてしまうのだろうか?
2003年「MIJ」コンサート最終日のアンコールの時のこと。
8ミリカメラでメンバーを撮影していた中居さん。自分も撮ってほしいと言うので、木村さんがカメラを受け取ろうとした時、こう言った。
「4人じゃダ〜メな〜の〜」。
結局、スタッフにカメラをあずけ、客席を背景に5人で撮ってもらったあの写真は、今、どこにあるのだろうか……。
【内容目次】
前書き(エピローグ)としての前書き(プロローグ)──SMAPはなぜ国民的グループなのか?
第1章 今、なぜスマップを観るのか、語るのか――スマップウォッチャーのスマップ・ウォッチング
第2章 あなたは「世界に一つだけの花」ですか?
第3章 スーパーアイドルの〈コミュニケーション・タイプ〉
第4章 エンターテイナー・スマップその1──「人はなぜ歌うのかな?」
第5章 エンターテイナー・スマップその2──声と身体の応答可能性
第6章 エンターテイナー・スマップその3──コメディアンを演じること
第7章 ファンとスマップその1──リテラシーの共有
第8章 ファンとスマップその2──英語“で”話すこと
第9章 スマップという共同体その1──〈共同体ヴァージョン2〉
第10章 スマップという共同体その2──他者の目に映る自己の姿
第11章 トレードマークとしての「SMAP」
第12章 職業(コーリング)としてのスマップ
第13章 いつまでもアイドル、これからもカリスマ
あとがき
【著者紹介】
篠原沙里(しのはら・さり)精神分析批評。著書・論文に、『SMAPクロニクル』(作品社)、『人はなぜ「白い影」を語り続けるのか』(光文社)、「声の殉教者尾崎豊」(『現代思想』青土社)、「マイケル・ジャクソンと大衆の欲望」(『現代思想』青土社)、「音声/文字記号としてのイケメン」(『ユリイカ』青土社)など。