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サッカー界の巨大な闇
八百長試合と違法賭博市場


巨大に成長した賭博市場と、その金に群がる犯罪組織の暗躍。全貌解明に挑んだ元FIFA保安部長と、実際に無数の八百長試合を演出した“仕掛け人(フィクサー)"への綿密な取材をもとに、FIFAがひた隠すサッカー界の暗部に迫る。
世界のサッカーは、すべて不正にまみれている!

【世界中にはびこる八百長試合の実態】
・スポーツ賭博で動く金額は総計1兆ドル。うち9000億ドルは闇市場で賭けられている。
・イタリアでは15のクラブ、24名の選手、コーチ、審判、職員が八百長に荷担していた。
・W杯の審判を務めた陸俊は、12万8000ドルの収賄で5年半の実刑判決を受けた。
・韓国では八百長で57名が起訴された。この事件では複数の自殺者も出ている。
・ジンバブエサッカー協会は同国代表を含む80名の選手を出場停止処分にした。
・ブラジルでは審判2人が禁固刑を受け、同国サッカー連盟は800万ドルの制裁金を科された。
・カンボジア代表は2014年W杯予選ラオス戦にわざと敗退した。
・ドイツでの裁判によって、犯罪者集団が世界中で試合を不正操作していることがあきらかとなった。
・ハンガリー、トルコ、チェコ、エストニア、カナダ、マケドニア、ブルガリア、グルジア、マレーシア、ニジェール、ポーランド、ロシア、スイスなどの国々でも、八百長はおこなわれている。

ブレット・フォレスト(Brett Forrest)
1973年生まれ。10代はアイスホッケーの選手として活躍し、ミシガン大学を卒業。ニューヨークで雑誌の編集などにたずさわったあと、1998年から、国際情勢をレポートするフリーのジャーナリストとして活動を開始。ロシアの数学者やモスクワのナイトライフ、リオデジャネイロの犯罪はびこるスラム街、モンゴルやシルクロードにまつわる記事などを、「タイム」、「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」、「ヴァニティ・フェア」、「フォーチュン」他の紙誌に寄稿している。本書では、スリリングな語り口でサッカー界の暗部を明らかにし、グローバル化によって世界的に組織化された八百長の全容を捉える。
堤理華(つつみ・りか)
神奈川県生まれ。金沢医科大学卒業。麻酔科医、翻訳家、現同大学看護学部非常勤講師。訳書に、『ミルクの歴史』、『パンの歴史』、『ケーキの歴史物語』、『真昼の悪魔──うつの解剖学』(以上原書房)、『少年は残酷な弓を射る(上・下)』(イースト・プレス、共訳)、『ヴァージン──処女の文化史』(作品社、共訳)、『医学が歩んだ道』(武田ランダムハウスジャパン)などがある。「ダンスマガジン」(新書館)等で舞踊評翻訳なども手がけている。