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増補新版 現代語訳 墨夷応接録・英国策論
幕末・維新の一級史料

【内容】
明治維新以後150年の常識を覆す
「黒船来航」に対して、幕府は本当に弱腰だったのか? 将軍を大大名の一人としての「本来の地位」に戻すべきだと主張したアーネスト・サトウの主張は、歴史を動かしたのか?
幕末・維新に関する最重要史料でありながら一般にはほとんど知られることのなかった二書、初の現代語訳!
◎『現代語訳 墨夷応接録』の注と解説を改訂し、新たに『英国策論』を付す増補新版
◎『墨夷応接録』『英国策論』原文・「日米和親条約」「下田追加条約」・解説も収録

『墨夷応接録』(ぼくいおうせつろく)
江戸幕府とペリー艦隊との「史上初の日米交渉」について記された、日本側の唯一の議事録。嘉永7年(1854)1月19日〜6月2日までの交渉内容とその間に周辺で起きた重要な出来事を、幕府全権・林復斎らの視点で詳細に記録している。

『英国策論』(えいこくさくろん)
1866(慶応2)年に英語で発表され、すぐに日本語に翻訳された明治維新に関わる第一級史料。江戸幕府を終焉に向かわせる理屈であり、倒幕派を鼓舞したにちがいないイギリスの政治方針が書かれている。


【内容目次】
緒言 森田健司
『墨夷応接録』現代語訳
『墨夷応接録』原文
『英国策論』現代語訳
『英国策論』原文
附録
日米和親条約・下田追加条約 現代語訳
日米和親条約・下田追加条約 原文
解説 森田健司
 『墨夷応接録』
  序 黒船と「対決」した幕臣の覚悟
  一 史料としての『墨夷応接録』
  二 アメリカ使節応接掛の面々
  三 『墨夷応接録』と『ペリー艦隊日本遠征記』
 『英国策論』
  一 史料『英国策論』の歴史
  二 『英国策論』執筆の経緯
  三 『英国策論』の要旨とその背景
  四 『英国策論』の源泉と薩摩藩
  五 幕府の崩壊とその後のサトウ
主要参考文献
結言 森田健司


【著訳者略歴】 アーネスト・サトウ(Ernest Mason Satow)
一八四三〜一九二九。イギリス出身の外交官。ロンドンのユニバーシティ・カレッジ卒業後、イギリス公使館で通訳生として雇用される。一八六二年に来日し、一八六六年に英字新聞『ジャパン・タイムズ』に、三回に分けて『英国策論』を発表した。

森田健司(もりた・けんじ)
一九七四年生まれ。京都大学経済学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間・環境学)。現在、大阪学院大学経済学部教授。専門は江戸時代の社会思想史。著書に、『石門心学と近代』(八千代出版)、『石田梅岩』(かもがわ出版)、『かわら版で読み解く江戸の大事件』『外国人が見た幕末・明治の日本』(以上、彩図社)、『なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『明治維新という幻想』『江戸の瓦版』『西郷隆盛の幻影』(以上、洋泉社・歴史新書y)、『江戸暮らしの内側』(中公新書ラクレ)、『奇妙な瓦版の世界』(青幻舎)、『明治維新 偽りの革命』(河出文庫)、『山本七平と「仕事の思想」』(PHP研究所)、『異国人たちの江戸時代』(作品社)などがある。