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アダルトグッズの文化史
大人のおもちゃの刺激的な物語

【内容】
“わいせつ物”か? “性の自立の象徴”か?
世界で初めて、「性玩具の歴史」で博士号を取得した著者による話題作!

自分一人で、あるいはパートナーと快楽を得るための玩具は、「わいせつ物」なのか? 人類と同じくらい古くから存在しながらも、“タブー”として扱われてきたアダルトグッズはいかに受け入れられてきたのか? 古代から現代までの歴史をたどり、女性の性の自立の観点から、主に20世紀アメリカを舞台に繰り広げられた快楽と規制の攻防と緊張関係を描き出す!

この状況はまったくヘンだ。ディルドを売っただけで逮捕されるかもしれないなんて。もし私が女嫌いの政権が支配する抑圧的な国家に住んでいるのなら、こうした状況も想像できないわけではない。だがここは米国だ。ストリップ劇場があちこちにあり、一気飲みがもてはやされ、半自動式の銃が合法的に売られている国なのだ。なぜ性玩具が問題視されるのだろうか?/この疑問を解消するのに一〇年以上もかかった。――「第1章 性玩具の販売」より


【内容目次】
はじめに
第1章 性玩具の販売
第2章 洞窟人間からキンゼイまで
第3章 腹話術師とライバル
第4章 偽物のヴァギナ、女性のマスターベーション、ポルノ帝国
第5章 全米女性連盟(NOW)、セックス、女性解放
第6章 ダンカンのディルド
第7章 膨らませるタイプ
第8章 女性のマスターベーション
第9章 性玩具の庭、万人のコンドーム、スターマンの戦争
第10章 ドク・ジョンソンと関係会社
第11章 ディルド論争
第12章 ゲイ関連免疫不全とバイブレーター
第13章 ミース報告書とマスターベーション
第14章 政府対全国民
第15章 二一世紀の玩具
注/参考文献/謝辞/訳者あとがき

【著者・訳者略歴】
ハリー・リーバーマン(Hallie Lieberman)
ジェンダー史家。ジョージア工科大学講師。2014年、ウィスコンシン大学マディソン校から、世界初となる「性玩具の歴史」の研究で博士号を取得した。これまでにBitch, Bust, Eater, The Forward, Inside Higher Edなどのオンラインマガジンに記事が掲載されている。

福井昌子(ふくい・しょうこ)
企業勤務、英国留学を経て、現在、翻訳業に携わる。主な訳書として、パコ・アンダーヒル『彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?―― 世界で売れる秘密』(早川書房)、バリー・R・コミサリュックほか『オルガスムの科学――性的快楽と身体・脳の神秘と謎』、ラジ・パテル『値段と価値――なぜ私たちは価値のないものに、高い値段を付けるのか』、ヨハン・ハリ『麻薬と人間 100年の物語――薬物への認識を変える衝撃の真実』(以上、作品社)ほか。