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ヘンリー・ダーガー  非現実の王国で

【内容】
ヘンリー・ダーガーの物語絵 カラー図版39点収録(見開きで257×618ミリ)
ヘンリー・ダーガーの小説「非現実の王国で」ストーリー収録
アメリカ精神医療芸術研究の第一人者、マクレガーによる評伝・作品論

【内容目次】
 カラー図版一覧
 Color Plates カラー図版

 Part1 非現実の王国で 抄

  1  王国の風景
  2  戦争に突入した世界
  3  ダーガー、筆者としての戦争の恐怖を語る
  4  ジャック・エヴァンス、ヴィヴィアン・ガールズを救出する
  5  ヴィヴィアン・ガールズの冒険
  6  ダーガー、ヴィヴィアン・ガールズをテストする
  7  ヴィヴィアン・ガールズ、スパイとしてすばらしい手柄をあげる
  8  子供奴隷の生
  9  子供殉教者、リトル・ジェニー・アンジェの死
  10 ブレンギグロメニアン・サーペント、女の子を救う
  11 ブレンゲンの襲撃
  12 サンタクロースからの手紙
  13 宙に浮かぶナイフ
  14 リトル・アニー・アーロンバーグ殺害
  15 アニー・アーロンバーグの幽霊、ダーガーに現われる
  16 アニー・アーロンバーグの幽霊、ヴィヴィアン・ガールズに現われる
  17 絵を描くペンロード
  18 血で塗り固められた、奇妙なしるし
  19 楽園の夢

 Part2 非現実の考古学 ヘンリー・ダーガーの世界

  部屋
  人生
  王国
  失われた写真
  ブレンゲン
  猛威をふるう自然
  絵に描かれたイメージ
  「発見された」イメージ
  イメージの修正
  ダーガーとコラージュ
  ダーガーとドローイング
  写真による引き伸ばし
  成熟期のコラージュ=ドローイング
  ノーマ・キャサリンの大虐殺
  庭の子供たち

 原注 訳注
 参考図版一覧
 訳者のあとがき
 重要展覧会

【著者・訳者紹介】
ジョン・M・マグレガー 美術史研究家。1978年プリンストン大学博士課程修了。メニンガー・ファウンデーション、ユング研究所、ダヴィストック・クリニック、ハムステッド・クリニックなどで精神医学の研修を受け、精神医学/精神分析と芸術にまたがる独自の研究分野を切り開く。1971年から1985年まで、トロントのオンタリオ美術学校で芸術心理学の教授をつとめ、芸術の心理学および精神分析について一連の講義をう。1985年以降は、精神医学に関わる芸術およびアール・ブリュット=アウトサイダー・アートの調査研究、執筆に専念し、世界各国で講義を行う。1987年スイスのプロ・ヘルヴェティア奨学金を受けて、アドルフ・ヴェルフリの作品研究。1990年アメリカ精神病跡学会よりエルンスト・クリス・プライズを受賞。

小出由紀子 早稲田大学卒業。株式会社資生堂勤務をヘテインディペンデント・キュレイター。企画展に「ビル・トレイラー 彼はブルースを描いた」展(ザ・ギンザ・アートスペース、1992年、アール・ブリュット収集館、1993年)、「アート・インコグニト」展(アール・ブリュット収集館、1997年)、「生の芸術」展(京都文化博物館、1997年)など。編書に『アート・インコグニト』『アドルフ・ヴェルフリ 揺籠から墓場まで』(藍風館)がある。