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ランペドゥーザ全小説
附・スタンダール論

【内容】
戦後イタリア文学にセンセーションを巻きおこしたシチリアの貴族作家、初の集大成!
ストレーガ賞受賞長編『山猫』、傑作短編「セイレーン」、回想録「幼年時代の想い出」等に加え、著者が敬愛するスタンダールへのオマージュを収録。

「『山猫』は『婚約者』(マンゾーニ)以後に書かれた唯一のヨーロッパ的水準の歴史小説」――ルイ・アラゴン

「『山猫』は(……)二十世紀でもっとも偉大な小説のひとつで、イタリアでは例のない作品」――ジェルジュ・ルカーチ

ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーザ(Giuseppe Tomasi di Lampedusa)
1896-1957。シチリア島パレルモで、両シチリア王国の副王を務めたこともある由緒ある貴族の名家に生まれる。ダンテ、プルースト、スタンダールなどの文学に親しみ、1915年に法律学を学ぶためローマ大学に進むも、同年、第一次世界大戦に応召。オーストリア軍の捕虜となるが、収容所を脱走して帰国した。ラトビアのリガでアレッサンドラ・ウォルフ・シュトメルゼーと結婚。1932年、父親の逝去に伴い、その地位を継ぐ。1946年には母親が他界。1953年からは年少の友人らを相手にイギリス文学、フランス文学の講義を行なう。1955年から56年にかけて傑作『山猫』を一気に書き上げるも、著者の生前には出版社が見つからず、死後の58年に刊行され、世界的なベストセラーとなった。わが国でもルキーノ・ヴィスコンティ監督の名画により、親しみ深い作品となっている。

脇功(わき・いさお)
1936年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了(イタリア文学)。プール学院大学名誉教授。訳書にダヌンツィオ「薔薇小説」3部作(松籟社)、カルヴィーノ『柔かい月』(河出文庫)、ブッツァーティ『タタール人の砂漠』(岩波文庫)、アリオスト『狂えるオルランド』(名古屋大学出版会)他多数。

武谷なおみ(たけや・なおみ)
1948年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了(イタリア文学)。訳書に『短篇で読むシチリア』(編訳、みすず書房)、シャーシャ『ちいさなマフィアの話』(白水社)。著書に『カルメンの白いスカーフ』(白水社)、『イタリア覗きめがね』(NHK出版)など。