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世界と僕たちの、未来のために  達也対談集

【内容】
硬直化し混迷する現在に、思考停止しない、考える「個」であるために。森達也と31人の、刺激に満ちた25の対話。
漫才に喩えれば、基本的に僕はツッコミではなくボケだと思う。会話の反射神経が致命的に鈍い。「受け」であるボケの場合は、「攻め」であるツッコミよりも、ほんの数秒だけ考える時間が与えられる。それに対談は、漫才のように笑いをとる必要もない。  でも対談の場合は、誰と話すかは毎回変わる。ボケの位置に安住はできない。そのストレスは大きかったけれど、気がつけばそのスリリングな展開を、時おり楽しんでもいた。
 謙遜ではなく、自分の勉強不足や素養のなさを毎回痛感するばかりだけど、僕はこのジャンルをとりあえずは楽しんでいる。つくづく思うけれど、「知る」って素敵なことだ。(「あとがき」より)

【内容目次】
綿井健陽「公正・中立って、何だ?」
田原総一朗「[NHK番組改変]の気になる“中身”」
大澤真幸・長谷正人「われわれは、いまだに〈オウム事件〉の渦中にいる」
宮崎学・安田好弘「「麻原断罪」で終わらせるのか」
島田裕巳・田丸美寿々「隣の「カルト」とどうつきあうか」
北田暁大「メディアに見る現代」
土屋敏男(日本テレビプロデューサー)「テレビ的なものと非テレビ的なもの」
水道橋博士(浅草キッド)「この時代に、テレビでも見られない映像ってなんだろう」
是枝裕和「憲法を撮る。」
原一男・矢崎泰久「ドキュメンタリーの地平」
宮沢章夫「タブーへの挑戦」
伊藤公雄「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しいはずなのに」
小室等「温度差があった「WE」を主語にしたフォークの熱」
中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)「知識や理屈以前に、その場で出会ってしまった人間に興味を持たざるを得ない」
斎藤貴男「支配されたがる人々」
松本智量「貧困なるわが想像力を嗤う」
岡田幹治「時代を撃つ」
鵜飼哲「死刑文化からの抜け道を求めて」
菊田幸一「それでも「死刑」に反対する」
姜尚中「何が反復されてきたのか」
竹熊健太郎「今も終わらない“二〇世紀”」
朴慶南・深津真澄「フィクションとしての二大政党制」
野中章弘・吉見俊哉「メディアとしてのテレビジョンを問い直す」
重松清「メディアはオウム報道の教訓を生かせたのか」
鴻上尚史「あなたは「他者を想像する力」を本当に持っていますか」

【著者紹介】
森達也(もり・たつや)ドキュメンタリー作家。1956年生まれ。ディレクターとして、テレビ、ドキュメンタリー作品を多く制作。1998年、オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画『A』を公開、ベルリン・プサン・香港・バンクーバーなど各国映画祭に出品し、海外でも高い評価を受ける。2001年『A2』を完成。著書に『こころをさなき世界のために』『ドキュメンタリーは嘘をつく』『いのちの食べかた』『悪役レスラーは笑う』他多数。

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