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サンカいろはコトツ唄

【内容】
幻の漂白民・サンカは文字を残していない。彼らはすべて口伝えでさまざまなことを子孫に伝えてきた。コトツとは言告げの詰まり語で、サンカに先祖からの言い伝えのことである。本書はサンカコトツ唄の起源を探り、さらに庶民に親しまれた、文政に始まる江戸(東)とそれ以前の元禄からの上方(西)のいろは唄とコトツ唄を比較し、わかりやすく解読したサンカいろは唄の民俗学。膨大な著作を残した八切止夫の遺著。

【い】
(東)犬も歩けば棒に当たる/(西)一寸先は闇/(サンカ)命あってのものだね
【り】
(東)律義者の子沢山/(西)利発者、めしどき狙って訪ねくる/(サンカ)理屈ぬきで親孝行

【内容目次】
第一部・サンカいろはコトツ唄の起源 尾州いろはかるた/下駄のホウ歯がカルタ札/A KA SA TA NA HA MA YA MA RA WA/部落民直訴事件/方県唐人とは韓国人か/脇百姓は穴居ぐらし/賎の出生と運命
第二部・東かるた 西かるた サンカコトツ唄 ・命あってのもの種/・六十の筵やぶり/・はなより団子山/・人形にも衣裳/・放られて銭とるダンナ寺のナンマイダ/・へいこらせねば眠らさる/・遠くも灯台の下くらし/・地獄の沙汰も金次第/・理くつは抜きで親孝行/・盗人の昼寝/・類は、類をもって集る/・男は四人の敵あり/・わら束ねても男/・川中で尼をはぐ/・夜目遠目、笠の中/・大仏の柱を蟻がせせる/・連絡は三ツ葉の枯れたアオイ/・ソガ兄弟の仇討は20年、ケシン仇討千年がけ/・ツルミは千種/・根津は東の生駒/・なすびの蔓にウリは育たぬ/・頼三樹三郎が、志士にした/・向って猪に矢は立たず/・氏にウジが湧く/・五木は勧進ほいとしゆ/・野火山火、三べん廻って見て廻れ/・同じ穴のムジナ・帯に短しタスキに長し/・果報は寝て待て/・藪から棒がつき出される/・待てば海路のヒヨリ/・やっけ真っ赤で結構/・まく為に世間師は身なり言葉に気をつけろ/・毛谷村六助は話だけ/・フナのゴミに酔う/・子を棄てる藪はあっても親の身棄ての藪はない/・えったでも、えじゃないか/・テはつかまれば慰みもの/・アヌさん照らし何でも見通し/・さらに桃をもる/・鬼道に横道なし/・ユサバリは北をカシラ/・目つけ目明し、道案内/・ミは一つだに出せばよい/・じゃの道は蛇/・エテは猿めで月をとる/・陽は富士南にアイヌケ/・ももんじゃ火照りで難よけ/・ぜんはそうどう衆/・筋は、身をくう

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