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パーディタ メアリ・ロビンソンの生涯

【内容】
王子の愛人にして高名な女流文学者。一八世紀末の社交界を震撼させたスキャンダラスなセレブにして高名な女流文人の波瀾万丈の生涯! 尋常ならざる美貌と文学的才能に恵まれた希有な女性の波瀾万丈の生涯をよみがえらせ、詩人として再評価し文学史上に位置づける。

大方の読者にとって「メアリ・ロビンソン」という名前はあまりなじみのない名前かもしれない。メアリの祖国である英国の読者にとっても、事情はそれほど変わりあるまい。……変化は一九九〇年代に起こった。……一八世紀から一九世紀初頭に生き、一定の足跡を残した女性たちの一群が、澎湃として、文学史的・文化史的風景の中に姿を現し、存在感を示すようになってきたのだ。そうした状況(の変化)の中で、メアリ・ロビンソンにも大きな関心が寄せられるようになった。これを受け、二〇〇〇年代になって立て続けに、数冊の「メアリ・ロビンソン伝」が出版されることにもなった。これまでメアリ・ロビンソンに関して書かれることの絶えてなかった、「真面目な」伝記である。本書はそのうちの一冊であり、なかでも、巷間最も高い評価を与えられている一冊である。──「訳者あとがき」より