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スクリーンの裾をめくってみれば
誰も知らない日本映画の裏面史

【内容】
黒澤明監督によるポルノ映画のポスターとは!? お蔵入りのはずが流出した三國連太郎の監督作品とは!? 長谷川和彦のデビュー作となるはずだった“和製洋ピン”とは!?
読んでびっくり、日本映画のちょっとセクシーなこぼれ話。


映画界はかつて、猥雑で混沌とした魑魅魍魎の跋扈する世界だった。そんな中でも、さらに顧みられることのなかった事実のいくつかを、実に丁寧に興味深く教えてくれるのが本書だ。シネコンで観る映画に違和感をぬぐえない長年の映画通に、ぜひ読んでほしい。
内田俊明(八重洲ブックセンター)

黒澤明の謎ピンク映画を探すミステリな話を読んでいたら、気がつけば戦後日本の大衆エロ文化に詳しくなっているというトンでもない本ですよ!
鈴木毅(16の小さな専門書店)

表現の世界へひたすら泥臭く貪欲になる。そういう時代ではない今だからこそ、鈍く底光りする彼らの輝きから眼を背けられない。この本には、そんな魅力が十二分に詰まっている。
山本亮(大盛堂書店)


はじまりはネットで見つけた一枚のポスターだった。ネット・オークションに出品されていた『純潔を狙う悪魔』なる題名のポスターを見つけて、驚きのあまり一瞬目が点になった。本書ではこうした正統な映画史やピンク映画史にもほとんど取り上げられていない作品を深掘りし、さらにその裏でドタバタ騒ぎを繰り広げる映画人たちの涙ぐましい悪戦苦闘を描き出した。さらに、日劇ミュージックホールで映画人や著名文化人が演出した舞台のことや、地方における実演と映画のことなども、風俗的な記録を兼ねて個人的な記憶を交えて書いた。かつて映画館が悪所と呼ばれた時代に、そこで上映される映画がまとっていた一期一会の体験性や緊張感まで丸ごと記録したいという強い気持ちが根っこにあることは言い添えておきたい。――「あとがき」より